「感情労働」という言葉を、はじめて耳にする方も多いかもしれません。このページでは、看護・介護・教育・接客など、人と関わる仕事に欠かせない「感情労働」について、わかりやすくご説明します。
感情労働とは
感情労働とは、本当の気持ちとは別に、相手が安心できる表情や態度をつくる働き方のことです。つらいときも笑顔で対応する、不安な相手を落ち着かせる——そうして「相手のための感情」をつくり出すことが、対人援助の仕事には日常的に求められます。
これは単なる「我慢」ではありません。心を使って相手の安心をつくる、れっきとした「技術(スキル)」です。聴診器や車椅子と同じように、対人援助職にとって「感情」は大切な仕事の道具なのです。
なぜ今、「感情労働マネジメント」なのか
多くの現場では、感情労働が「個人の性格」や「気合い」に委ねられています。たまたま感情の扱いが上手な先輩がいる職場なら救われますが、そうでなければ、新人は感情をすり減らし、数年で現場を去っていきます。
感情労働による疲弊やバーンアウト、ペイシェントハラスメントへの消耗、離職の連鎖——これらは個人の努力不足ではなく、感情を安全に扱うための「仕組み」が現場に欠けていることが原因です。
「個人の我慢」から「組織の専門性」へ
感情を一人ひとりの根性に任せるのではなく、組織で支える専門性として体系化する。それが「感情労働マネジメント」です。感情を安全に扱う技術と、それを支える仕組みが整えば、働く人は心身ともに健やかに、創造的なケアを続けられます。
私たちにできること
当協会は、感情労働を「正常な専門性」として確立し、支援職・サービス職に従事する方の育成と心身の健康を支援します。研修・セミナーやコンサルティングを通じて、感情労働を個人任せにしない現場づくりをお手伝いします。
